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大学が附属小保護者に教員人事交流実施を連絡(2024.2.29)

2月29日、奈良教育大学は学長名で附属小保護者に対し、「奈良教育大学附属小学校教員の人事交流について」という文書を配信しました。


この人事に関しては、PTA保護者有志による多数の反対署名や大学組合連合による団体交渉が現在も取り組まれており、全国からも疑問視する声がたくさん寄せられている中で、無理やり強行しようとするもので、大学の姿勢に首をかしげざるを得ません。


「一部報道にあるような「3 年間で現在の専任教員がすべて不在になる」異動は行いません」とありますが、現在教員に示されている人事方針は「2年で10人程度の出向」で、3年目からのことはあいまいであると聞いています。


したがって、多数の専任教員が数年で不在になるということも十分に考えられます。


しかも、個々の教員の事情や意向に沿わない出向となっても強行する姿勢を示しており、法的にも問題があるものです。


このような人事が無理やり強行されれば、学校運営に支障をきたし、附属小の伝統的な教育と子どもにとって大きな悪影響を与えかねません。


また、「今回の事案に係る処分ではありません」とありますが、今まで進められてきた通常の人事交流とは異なり、明らかに「懲罰的」な性格が強いものといわざるをえません。


調査報告書に指摘された「不適切な指導」の内容に関しては、教育関連諸学会や全国の教育関係者から疑問の声が多数表明されており、その解決は、このような「懲罰的人事」と「処分」ではなく、教育者の英知を集めた検討と話し合いによってなされるべきです。


このような「懲罰的」人事が強行されれば、全国からの批判を浴びるとともに、全国の教育現場を委縮させてしまいかねません。


改めて、お考え直しいただきたいと思います。





令和6年2月29日


奈良教育大学附属小学校 保護者の皆様

奈良教育大学 学長 宮 下 俊 也

奈良教育大学附属小学校教員の人事交流について

平素より、本学附属小学校の教育にご理解・ご協力を賜り、深く感謝申し上げます。

また、このたびの事案に関しご心配をおかけしておりますこと、あらためて心よりお詫び申

し上げます。


先月の保護者説明会及び記者会見以降、また先日の人事交流についての一部報道に対して、保護者の皆様はもとより、多くの方々からご意見等を多数いただいております。校長とともにそのすべてを拝読し、回復措置や来年度の教育課程編成を通して全学・全校を挙げ、改善に取り組んでいるところでございます。


人事交流に関わるご意見としては、大規模な異動に対するご心配やご批判と、人事交流の活性化による改善への期待、の両面から寄せられています。学長としましては、両意見を真摯に受け止め、以下の観点から人事交流を実施することといたします。

第 1 は、本校が築いてきたよさや特色を損ねることなく、児童や保護者の皆様にとってさらによい教育が実施できることを第一の目的とすること。


第 2 は、本校は国立の附属学校として国民の税金によって運営されていることに鑑み、その教育や運営方針は、本校のみに留めることなく「開かれた学校」として、批判も含め多様な人々や他校からの様々な知見を受け入れ、常に改善と検証に努め、発信していく責務があること。

その責務を果たすことにより、附属学校の環境や創意工夫ある先導的教育を公立学校教員が実践し、当該教員の質向上や地域の学校への還元に貢献すること。同時に、附属学校への派遣や研究を通して派遣教員の研修等へつなげること。


第 3 は、その責務を確実に果たしていくため、本校の教員が、本校以外の学校における教育課程や学校運営等に関する理解を深め、教科指導・生徒指導・現代的課題への対応等に係るさらなる能力向上に努め、地域のモデル校として貢献していくこと。


第 4 は、その上で、本校独自の優れた取組や研究の成果は、教育課程特例制度、授業時数特例校制度、研究開発学校制度を用いて客観的に実証し、地域の教員や本学教員と協働し、今後の全国における教育改善に寄与させたいこと。

以上により、本校児童のためにも「開かれた学校」「開かれた教育課程」「多様性と包括性」を実現させるべく、奈良県内の公立学校及び奈良女子大学附属学校との教員人事交流を実施いたします。


なお、本校からの異動は「出向」として他校等で研鑽を積むことを目的とするもので、今回の事案に係る処分ではありません。籍は本校に残し、原則として 3 年以内の出向後、本校に復帰します。


また、人事交流の人員規模は、本校の教員全体の年齢・教科等のバランスや回復措置への支

援、及び他校等から受け入れる教員数との調整等を考慮して決定いたします。なお、一部報道にあるような「3 年間で現在の専任教員がすべて不在になる」異動は行いません。

今後、法令遵守の上に適切な学校運営を進め、さらなる教育の充実に努めて参る所存です。

ご理解・ご協力の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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