朝日新聞奈良版が、奈良教育大学附属小の問題についての連載(下)「奈教大付小の教育は『不適切』か 研究者らが上げる疑問・反発の声」を掲載しました。
3.31市民集会についても取材して書いてくださっています。
朝日新聞デジタルで全文が読めます。
朝日新聞では、今後、全国版でも教育欄にて特集記事を掲載の予定だと聞いています。
一部を抜粋して紹介させていただきます。
3月31日、奈良市内で「奈良教育大付属小の教育を守る市民集会」が開かれた。緊急声明の呼びかけ人を務めた研究者たちが登壇。大学の姿勢に疑問を投げかけた。
中嶋哲彦・名古屋大名誉教授は「本来何より優先すべきは子どもの教育の保障のはず。大学は正当な理由なく教員を強制的に出向させようとしている。本末転倒だ」と述べた。
「実験的な試みや工夫が未来の学習指導要領に反映される。肯定的に評価する面もあるはずなのに、大学の調査報告書は一面的で一方的だ」とし、奈良県教育委員会の求めに応じて調査に至った判断についても、「不当な支配を許した。全国の教育現場を萎縮させる」と批判した。
折出健二・愛知教育大名誉教授は「教育大学でありながら学習指導要領を点検の手段に用いて、教員を統制・管理する口実にしている。その向こうにあるのは、国や文部科学省に従い、校長の権限のもと、文句を言わないことを是とする教育だ。子どもたちの未来はどうなるか」と指摘した。
集会を主催したのは、奈良教育大の卒業生や同小の元教員たちから成る「奈良教育大付属小を守る会」。参加者はオンラインを含めて400人を超えた。通路まで人があふれ、主催者は急きょ第3会場まで手配した。