2024年2月6日
奈良教育大学附属小学校をめぐる問題についての緊急声明
あいち県民教育研究所運営委員会
奈良教育大学附属小学校が進めてきた「みんなのねがいでつくる学校」づくりの実践が学習指導要領「違反」などといういわれのない攻撃を受けています。
学習指導要領はあくまで「大綱的基準」で、最終的な教育課程の編成権は各学校にあります。この間の同大学、奈良県教育委員会の動き、一部マスコミの報道はこの大原則をないがしろにしようとするものではないかと、私たちは深く憂慮しています。公立小学校への異動で教員に責任をとらせるやり方ではなく、より一層子どもの側にたって、同附属小学校で「みんなのねがい」に応える教育実践が引き続き行われることを強く願います。
生活綴方教育の豊かな花がいつまでも咲き乱れていてほしい
奈良教育大学附属小学校は、戦前から全国で行われてきた生活綴方教育の奈良における一つの中心であり、全国的に見てもその貴重な実践の積み重ねは他に類を見ないものです。学習指導要領には「地域や学校の実態及び児童の心身の発達の段階や特性を十分考慮して,適切な教育課程を編成するもの」とありますが、正に、ひとりひとりの子どもとその家庭によりそって行われてきたのが奈良教附小の教育です。今年の夏には全国作文教育研究大会がここで行われます。附小卒業生のみなさんにもぜひおいでいただきたいと願っています。(日本作文の会副委員長・京都綴方の会 得丸浩一)