今、奈良教育大学付属小は、城丸章夫の言っていた「管理主義的教育」そのものにあって苦しんでいる。
それは私たち民主的な教育を是として実践に臨む者たちに共通の悩み、苦しみだ。
東京都にも同じような苦しみはある。
しかし、その抑圧の中にあって付属小は、どのように生きるかを即座に試されているその切迫感たるや、私の想像以上だろう。
物理的な時空間を隔てて動きを重ねることはできなくとも、心は共にある。
私も付属小と共にある。そう信じている。
私は付属小の先生たちと同じ困難を共有したいし、していると思っている。
あなたの困難を拭おうとすることは、私の背負っている悲劇に打ち勝つ力になり得る。
だから私は、私たちだ。そう思っている。
私たちは「不適切」でも「不適格」でもない。
そういったことを押し付けてくる輩こそ、厚顔無恥な者として名を刻むであろう教育界の不適格者だ。
子どもたちも、保護者も、そういった者たちの一方的な強権・暴力下にあって、声を奪われ透明化させられようとしている。
あの一方的な「報告書」に、そういった当事者の声がないことがその証拠だ。
私は、私たちは現場で奮闘する教職員たちを応援する。
そして子どもの平和な学校生活を強く願う。
学びをつくる会事務局長/東京都公立小学校教員:増田 陽