「私たち抜きに私たちのことを決めないで―」。
これを合言葉に世界中の障害者が国連に参加し、「障害者権利条約」をつくりました(2006.8)。「その瞬間、大きな歓喜の声、そして足踏み、口笛。これが議場全体を埋め尽くしました」と、日本障害者協議会代表の藤井さんが語っておられるそうです。
「私たち抜きに私たちのことを決めないで-」。
教育課題に限らず、どんな事でも当事者どうしで考え合うことがいちばんいいと思います。当事者は誰よりも課題を感じ、悩み、試行錯誤し、そして手ごたえを感じているからです。
「教育方針はトップダウンで」と考える方がおられますが、子どもたちや保護者の願い、悩み、不安をいちばんよく理解しているのはご本人たちと現場の教職員です。
フランスでは、中学・高校から生徒が教育計画や予算案づくりに参画しています(*1)。
保護者、そして子どもたちとともに、正義を示し続けたいと願います。
(*1)「フランスにおける生徒・父母参加の制度と実態-市民性教育にも焦点をあてて-」(大津尚志/武庫川女子大学大学院/教育学研究論集/№7/https://core.ac.uk/download/pdf/233608744.pdf)