top of page
検索

新年度の奈良教育大附小の人事異動に関する声明(2025.4.1)

2025年4月1日、新年度の奈良教育大学附属小学校の人事異動が公表されました。


その内容に関わって「守る会」運営委員会が声明を発表しました。


以下に掲載します。


新年度の奈良教育大附属小学校の人事異動に関する声明


2025.4.1/奈良教育大学附属小を守る会 運営委員会


2025年4月1日、奈良県公立学校、奈良教育大附属小(以下、附小)の人事異動がそれぞれ発表され、公立小へ強制「出向」させられていた三教諭(附小裁判の原告)は附小に復帰し、学内の新設部署へ配転中だった教頭も教頭職として原職復帰したこと、また新たな出向者はいないことが明らかになりました。これは、大きな国民的支援を背景に昨年末に行われた奈良教育大教職員組合連合と大学との長時間に及ぶ2回の団体交渉の合意に基づき実現したものです。


今回の事件は、「みんなのねがいでつくる学校」を目指し追求されてきた附小の教育課程編成を「不適切」「法令違反」と断定し、大学当局が教員を処分して懲罰的に強制「出向」「配転」させたものです。この一連の動きと人事に反対するとりくみを行ってきたわたしたち「奈良教育大学附属小を守る会」運営委員会は、昨年度に行われた人事異動そのものが不当であり、このたびの四名の復帰は当然の措置だと受けとめています。


 附小の教育課程への攻撃は、学習指導要領の絶対視と過剰適応、それに連動した教育系大学と教育委員会との関係強化、トップダウンの学校運営が引き起こした構造的なもので、それゆえに、学校現場が抱える厳しい現状を危惧する人々の注目を集めました。


三名の教諭が昨年6月に「出向」命令の無効を求めて提訴して以降、「勝たせる会・あいち」や、附小教職員と元教職員による「附小裁判をともに闘う会」が結成されるなど、全国各地に支援のとりくみ、共同の輪が大きく広がりました。これまでの4回の口頭弁論も、原告弁護団のご尽力で攻勢に闘ってきています。


多くのみなさまが、附小の教育に共感し、これを守るとりくみに力強い賛同とご支援をいただいていることにあらためて感謝申し上げます。ありがとうございます。


しかし、大学や奈良県教委、文科省等が強制「出向」を含む不当な措置や、教育課程への介入の誤りを認めたわけではありません。処分や人事交流方針も撤回されていません。また、「みんなのねがい」を第一とする学校づくりも、これからいくつも乗り越えていかねばならない課題があります。


わたしたちは、引き続き「奈良教育大附属小を守る」ことに深く心を寄せ、支援してくださる全国の多くの方々とともに、日本の民主的教育を守り発展させるとりくみを一層強化していく決意です。ともにがんばりましょう。


以上






 
 

​奈良教育大附属小を守る会

ーみんなのねがいでつくる学校応援団ー

©2024 奈良教育大附属小を守る会

Wix.com で作成されました。

bottom of page