朝日新聞の記事、組合小学校分会の声明を読みました。
そして、よく分からないことがあるので、教えてください。
今回大学側は、19人の独自採用の先生方全員を、
3年かけて公立学校に出向させる方針ということですが、
公立学校では、すでに調書は提出済みです。
そして今まさに、公立学校教員の調書をもとに人事が動いているところだと思うのですが、
ここに急遽(急遽ではないのかもしれませんが)、附属小学校の先生方の出向というものが重なってくる。
こんな状況の中、また内示日までもうほとんど時間がない中で、調書に則った丁寧な人事ができるのでしょうか。
というか、公立学校の人事に関わる重要な部分に、簡単に口が出せる程、大学と県教育委員というのはつながっているものなのですか。他の都道府県の教育大学と教育委員会でも同じようなものなのですか。
附属小学校の先生方は、「学習指導要領」について批判的な検討ができるくらい「学習指導要領」をよく読んで理解されていると思います。前回の改訂の際に、附属小学校の先生に改訂のポイントを冊子にまとめたものをいただいた記憶があります。そして批判的検討にもとづきながら、また目の前の子どもたちに即しながら、授業づくり・教材づくりをされていると思います。その姿勢から生まれてきた附属小学校の授業や実践に、私自身多くのことを学び、授業づくりをしてきました。なので「出向は研修目的」というときの研修が一体何を指すのかがよくわからないのです。一体何のための研修なのでしょうか。公立校に出向しなくても、公立校の実情を知ることはできます。ましてや附属小の先生方はいつも外に開いていて、私たちのような公立校の教員とも進んで交流してくれているので、公立校の現状も十分に理解してくれています。だからこそ、今回のこの一連の出来事が、自分たち附属小だけの問題ではなく、公立校の私たち、また子どもに関わる全ての人々にとっての問題として捉え、奮闘してくれているのだと思います。
もっと何かできればと思いながらも、十分な支えができていませんが、
奈良教育大学附属小学校の教育に多くのことを学んでいる者、そして憧れている者として、声明に賛同します。